妊婦検診の一環で、日本でもアメリカでも妊娠糖尿病の検査を受けます。今回は私が実際にアメリカで検査を受けた経験をご紹介します。
妊娠糖尿病って?
日本産科婦人科学会によると、妊娠糖尿病の定義は以下です。
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。
日本産科婦人科学会
では、妊娠糖尿病になるとどんな影響があるの?と心配になりますよね。
お母さんが高血糖であると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こり得ます。
日本産科婦人科学会
お母さんは妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、赤ちゃんは流産や巨大児などのリスクがあるそうです。
そのため、妊娠中期にブドウ糖負荷試験をして検査をするのです。
妊娠糖尿病検査の流れ
血液検査で引っかかり!前倒しで検査
妊娠糖尿病検査は通常、妊娠中期に行われます。しかし、私は初診で受けた血液検査で血糖値が高く出てしまいました。そのため、前倒しの16週に受けることになりました。
お医者さんから検査を受ける必要がある、と言われた時はすごくショックでした…。私はBMI18.5以下のやせ型でアメリカ人に比べれば健康的な生活をしている自負はありましたが、祖父が糖尿病のため遺伝的な要素もありそうでした。
ただ、アメリカのお医者さんはとてもポジティブかつゆるい(?)ので、「何も対策しなくていいわよ!好きなモノを食べなさい!」と笑顔で言われました(笑)。
当日の食事
私の場合は食事制限は全くありませんでした。(ほかの方の体験談では当日の食事を抜いたり、前日の食事時間に制限がある場合もあるみたいです。)検査当日の朝も昼もいつも通りで大丈夫、とのことでした。
夕方の検査だったため、朝ごはんはヨーグルトとグラノーラ、お昼は十穀米、納豆、サラダ、みそ汁とヘルシーな食事にして臨みました。
グルコースドリンクを飲む
検査当日、糖分が大量に入ったグルコースドリンクを飲みます。味はオレンジとフルーツポンチの2つから選べ、私はオレンジにしました。

ドリンクのガイダンスは以下でした。
- 5~10分以内に飲み切ること
- 検査まで8ozの水を飲んでOK
- 1時間後に血液検査をするため、45分後に血液検査をするラボに来ること
オレンジなのに透明な色をしていて不思議だな、と思い口にすると意外とイケる!となりました。(笑)
しかし、そのまま飲み進めると3口目から甘味がくどくなり、もう気持ち悪さでいっぱいになりました…。私は常温で渡されたので、炭酸が抜けたファンタのような味で、ただただ砂糖水を接種している気分になりました…。
看護師さんには早く飲み切るように言われましたが、甘すぎて10分たっぷりかけてチビチビと飲みました。最後は気合いで!
後から聞くと、冷やして飲むと全然違うみたいです。私は28週にも同じ検査を受けたのですが、その時はしっかり冷やしてから飲みました。そしたらすごく飲みやすかったです!!!
もちろん甘いのですが、冷えることで甘味が抑えられてだいぶ飲みやすくなりました。もし事前にペットボトルを受け取れる、または冷えたものがもらえるならリクエストしましょう!
結果を待つ
無事にグルコースドリンクを飲み干したら1時間後に血液検査を受けます。私の場合は次の日には結果が病院のサイトから確認できました。
結果は無事問題なし!!!
とてもドキドキでしたが、一安心です。ちなみに1回目の検査で引っ掛かった場合は3時間の検査を受けることになります。
私は初診で血糖値が高かったので、16週で検査をパスしても28週で再度同じ検査を受けることになりました。
日本に一時帰国をして体重もブクブク増えてドキドキしましたが、無事28週もパスできました!
妊娠糖尿病検査の対策
お医者さんからは何も気にしなくていい!と適当なことを言われましたが(笑)、さすがに心配だったので主に以下のことをしました。事前にできる対策と、当日の対策があります。
- 食生活の見直し
- ドリンクをゆっくり飲む
- 水分補給とトイレ
食生活の見直し
私はパンとスイーツが大好きなので、毎日朝は菓子パン(クリームパン、スコーン、マフィン、チョコクロワッサンなど)を食べ、3時のおやつもがっつり食べていました。妊娠してからはより一層甘いものを食べていました。(今思うと、そりゃ血糖値高いよなという食生活でした…。)
直前の1週間は朝ごはんはグラノーラ、ヨーグルト、フルーツに切り替え、おやつもケーキやアイスなどは食べずにクッキーやチョコをかじる程度にしました(それでも食べていましたが(笑))。
また、納豆や魚をよく食べるようにしました。お米も十穀米に変えました。和食は一番バランスの良い食事ができるので、できるだけ和食でヘルシーな味付けを心がけました。
ドリンクをゆっくり飲む
これは検査当日の対策というか裏技ですが、ドリンクはゆっくり飲むように心がけました。甘いので一気に飲むのは逆にしんどいですが、ゆっくり飲むことで急激な血糖値の上昇を防げればと思いました。
水分補給とトイレ
ドリンクを飲み干してから血液検査を受けるまでの間に、水をしっかり飲むのとお手洗いにも行きました。私の場合は8ozの水はOKとされていましたが、実際はもっと飲んだかもしれません…。禁止されている場合もあるかもしれませんが、できるだけ摂取して糖分を薄めようと必死でした。
また、トイレについては特に言及されなかったので、待ち時間の間に何度か行き、糖分出て~~~と念を込めていました(笑)。
裏技の甲斐もあり?、無事検査をクリアできて良かったです!
ストレスのない範囲で対策を!
お医者さんにも何度も言われましたが、正直体質的な部分が大きいので食生活を少し変えても検査結果が劇的に変わるわけではないそうです。甘いものや炭水化物を過度に控えてストレスを抱えるよりも、うまくバランスを取りながら対策するのがいいかなと思います。
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